N 渡らずの橋レイアウトNEW

沿線風景
長野電鉄1000系 
 製作過程

 

 
 

です

KATOからカーブ鉄橋セットが発売された

のを機に、飯田線の渡らずの橋のレイア

ウトを製作したくなりました。

まずは構想ですが・・・

デッキガーター鉄橋は、曲線5本と直線

1本の計6連です。

鉄橋と結ぶ線路は最小でR249を使いた

いのですが、どうしてもR216を入れない

とこのサイズに収まらないので仕方がな

いですがトンネルで隠すので問題ないです。

外周線だけだと中の土地を埋めなければ

なりません。

住宅を沢山並べるのはピンとこないので

どうしても 樹木大量生産になってしまい

ます。

市販品でまかなうと高価ですのでキットに

なってしまうのでそれはそれで製作が大変

です。

ですので、内周線を入れ込みます。

16m級単行の地方鉄道という設定です。

900mmx600mmのコルクボードを

買ってきて、線路を並べてみました。

上1/3は川が流れますが、内周線と外周線

で橋が3つはめ込める事に気がついたので

下から上に向けて渓谷と渓流を流して川と

合流させたいなと思いました。

駅は内周線にしか設置できません。

外周線は駅がなく走らせっぱなしとなりま

すがそれはそれで手放しで走行できるの

で、良いかなと思いました。

又、駅を2cmかさ上げして外周線との

景色を変えました。

ただ高低差を付けたことにより、踏切が

設置できなくなり、駅が行き止まりになっ

てしまったのが残念な点です。

3年かけたとりあえずの完成画像ですが、

ほぼ構想通りといえます。

内周線の内側は、普通に考えて農家

とか思ってたんですけど、自分がレイア

ウトの中に入ったという設定で考えた時に

こんな素晴らしい情景を見る為の展望台が

ほしいな!と思いました。

それで展望台からの目線で情景を作る

ように心がけました。

ベースはこれです。

コルクボードの上に7mm厚のスチレンボード

を貼りました。

これが川の底です。

スチレンボードに線路と川をケガキしました。

そして川の部分をカットしました。

大きいスチロールカッターは大変重宝します。

支流の渓谷部分、周りの地形が入り組んで、

岩がごつごつした所も大まかにカット、成型。

スタイロフォームを3層積んだ時点で

再度線路を仮組みして、色々不具合

の確認します。

 

いくら軽いスタイロフォームでも10cm厚

以上の地形だと結構重たくなるので、出来

る範囲で重量を減らしました。

2層目までは出来る限りカットしました。

仮組み完了しました。

試運転が問題なかったら、川を青に、地形

を緑に塗って、これでレイアウト完成!でも

いいような気がしてきましたが・・・

 

外周線との景色を変えるために駅周辺を

2cmかさ上げします。

勾配によって影響があるのか、試運転して

確認します。

左の崖の上には、駐車場もある展望台を

設けたいので、そこに視線を合わせてカット

範囲を決めました。

渓谷は入り組んだ風景にしたいです。反対側の

橋梁はこちら側からは見えにくくします。

 

勾配は、40cmの距離で2cm上がりますので

5%の急勾配ですが、ハイモは超低速でぐん

ぐん登っていきます。

フィーダー線路の下に穴を開けました。

下が空洞なので良かったです

トンネルポータルを置いてみてトンネルの

位置を決めて行きます。

あんまりトンネルを長く取ると、メンテナンスが

しにくかったり、特に内周線は基本1両運転な

ので、止まった時がこわいのですが・・・

逆にトンネルが短いと、トンネルの上の山が

長細くなって貧相になるので折り合いが難しい

です。

スタイロフォームを固着します。

接着剤は木工用ボンドの速乾を使いました。

四隅に貼る台枠ですが、4mm厚

のスチロール板を使います。

ペラペラで強度が心配されそうですが

四隅に固定すると意外にしっかりする

のは、JR狩伊奈線で実証済です。

四隅をそれぞれ描きました。

イメージなので作業を進めるうちに

多少はずれてくるのですが、後で

どうにでもなるので気にしません。

台枠を下敷にして、乾燥するまで

レイアウトを立てて、上には重い本を

数冊乗せています。

それでも固着する迄2時間ぐらい

かかります。

台枠の固定には、木工ボンドを使います。

発泡スチロール用のボンドを使うのも

いいのですが、何か木工ボンドが好き

なんです。

JRの電化された亜幹線という想定の

外周線のトンネルポータルは、津川

の単線用を使用します。

タルレッドで塗装後、パステルでウェザリング

しました

内周線は非電化のローカル線です

ので、グリーンマックスのポータル

を使いますが、こんなに大きさが違う

んですよね。

津川洋行って、なんて気が効くんで

しょうか。

内壁がおまけで付いてますよ。

これは嬉しい!

サイドの台枠に黒画用紙を張ってみると、

トンネル内は真っ黒になりますね。

内部が見えると興ざめですからね。

地面の黒い部分とトンネルを

固定しました。

線路の塗装は、毎回筆塗りをしていま

したが、良いアイテムを見つけました。

トミーのペイントマーカーです。

黒系サビ色、赤系サビ色、黄系サビ色

の3本がセットになっています。

レールのサビ塗装表現に最適ですと

書いてあります

今までの筆だと、濃くなったり薄くなったり

枕木に塗ってしまったりしましたが、これは

線路のサイドのへこみに合わせれば、塗り

ムラもなく綺麗に塗れます。

内周線の内側の地形をざっくりカット

しました。

坂道の両側にでっかい壁ができた

感じなので、実際車で走っている

と想像すると、何だか怖いな

道路の塗装には、タミヤの情景テクス

チャーペイント、路面用を使います。

道路は工作用紙の裏側を使用しました。

幅広の筆で塗装します。

 

取り外し式のトンネル上の山は、成型して

道路と繋げます。

トンネルの上に大きめのスタイロを乗せて

両側の台枠に合わせて、ざっくり削って

いきます。

その後はトンネル上の地形がふしぜんに

ならない様、細かく削っていきます。

 

中央に、道路を作っていきますので、まず

道路部分をマジックで書き、それに沿って

道路部分を縦にカットします。

真ん中だけを取りだして削り、基に戻す

と、道路が出来ました。

 

 

駅を設置します。

内周線はR150という急曲線でSカーブ

もあるので、車種が限られてしまいます。

三陸鉄道の18m級2連も脱線してしまう

ので、16m級の単行がベストです。

それならと、ジオコレの駅Gを選びました

駅舎は箱状態になっているので、窓ガラスと

仕切りをはめ込むだけです。

待合室に乗客2名と駅員を入れました。

ホームは黄色の線が綺麗に印刷されており

柵やミラー、街灯等もはめ込んで完成です。

横の外れる山とも違和感がない様に

そして車両に当たらないように確認も

しました。

渓谷が良く見える、レイアウト中央の高台

に展望台を作ります。

0.5mmのプラバンにジャーマングレイを

塗って展望台スペースに貼り付けました。

展望台といえば、自販機がある休憩スペース

なので、ジオコレの自販機を組立て設置しま

した。

展望台の手摺にはKATOのガードレールの

おしゃれな方を使用しました。

支柱の位置を確認しながらピンバイスで穴

を開けてい来ました。

 

以前買っておいた小振りのベンチで、6個

固定しました。

エクセルで作った看板と妻楊枝で、展望台

に設置する大きな看板を作ります。

渡らずの橋は、第六水窪橋梁というらしい

ので、架空の渓谷は水窪渓谷と名付け

ました。

渡らずの橋の外周線の橋台はトミックス

のレンガ橋台を使用します。

合わせてみると、9cmでぴったりです。

上部の穴は木粉粘土で埋め、外周線

の4か所のレンガ橋台は、ドライブラシ

をかけ、パステルで汚しました。

 

内周線の橋台はヒノキ材の上に、ジオコレ

の石垣模様をモールドした板材を使いま

した。

ヒノキ材をニュートラルグレィで塗装し

石垣材は上部に貼り付けました。

渡らずの橋の橋脚の下にはめる土台の

位置決めの為に、橋を組みたてます。

橋脚の上部にジョイナーをはめ込み

トラス橋の溝に滑りこませます。

川の深さを5mm取っているので橋脚

の所で5mm下がります。

その為に橋脚の底に貼り付ける土台を

探していたら、ホームセンターでぴっ

たりのを見つけました。

橋脚の位置決めをした後、コルク板の

土台を固定します。

作業中は橋はじゃまですが、いつでも

これで戻せます。

鉄橋の塗装を行います。

6本の鉄橋を分解しました。

直線はネジ止めですが、カーブ鉄橋は

ツメで止まっているだけです。

デッキガーダーをマスキングして塗装しま

した。上部は艶消しのタルレッド、点検用

通路の踏面はタンです。

 

軌道部分は中央をマスキングし艶消しレッド

ブラウンに塗装しました。

黒のままより良い感じ。

デッキがーダーのサイド部分は、薄茶、こげ茶

オレンジの3種のパステルでウェザリング

しました。

橋脚に装着する6角形の点検用通路。

内側はレッドブラウン、外側は灰緑色。

プラレール風の真っ赤なKATOのプレート

ガーダー鉄橋は固定してしまったのですが

落ち着いた色調にしたく、マイカレッドに

塗装しました。

川は静、渓谷は動と明確に変化を付ける為

渓谷は段のついた急流を表現したいと思い

ます。

その為、渓谷の奥をかさ上げしていきます。

トレーシングペーパーで形取をした

3mm厚のスタイロフォームを渓谷の

一番奥にはめ込みます。

 

変な形ですが、波があちこちにぶつかって

という所も表現したいです。

低い所から順に削っていきます。

右側には小さい滝を作りたいです。

場面は変わって、川沿いです。

擁壁を考えます。

内周線のここの高さは、実物換算で15m。

擁壁はすべて塗装の上ウェザリングを

実施しました。

ゴム製のシリコンモールドにプラスターを

流し込み、岩盤を量産しました。

こちらは渓谷の外側で、線路との間の

隙間は、紙ねんどで埋めています。

取り外し式トンネルの地形は、出来る限り

軽量化にするために、試しにダイソーの

木粉ねんどを使います。

薄く伸ばしやすく、軽くて薄茶色です。

駅周辺の地形からKATOのプラスター

クロスを貼り付けていきます。

ガーゼ状の素材なので穴だらけです。

水でジュクジュクに濡らした筆でこす

ると、穴がうまっていきます。

 

穴が埋まりにくい時は、プラスター

の粉を付けて筆で広げます。

でも表面はテカテカです

プラスタークロスを全体にぬらした後に

茶こしでプラスターを撒くのも良いです。

てかてかはなくなります。

 

渓谷側のクロス張りは、ここまで出来

ました。

トンネル周辺です。

同時にレンガ橋台を固定します。

渓谷に並ぶ岩盤を塗装します。

塗装には水性アクリルガッシュを使用します。

この絵の具の特徴は、水で薄める事ができ

て乾燥すると耐水性になり艶消しになる所。

5色を紙コップで20倍以上のシャバシャバに

薄めます。

塗り重ねると自然な色になります。

渓谷の両向かいの岩盤の塗装が終了。 地面の塗装が完了した川側の俯瞰です。
パウダー散布を開始しました。

パウダーは茶系3種から緑系3種のパウダー

を散布しました。

内周線と外周線の駅付近の真ん中の土地は

菜の花畑にしたいと思います。

土台にフォーリッジを使用しました。

緑から一気に黄色になりました。

風景に飽きて来たら、違う花を植えます。

取り外せる山には沢山の樹木を植えます  

ので量産していきます。

まずは広葉樹の樹木キットの形を整えます。

ジオラマ糊を塗って15分程で透明になる

そうです。

クランプフォーリッジを使って製作した広葉樹

に、KATOの新シリーズの木の葉を使って

よりリアルに市上げます

ジオラマ糊を塗って乾燥した枝に、オランダ

フラワーからちぎった枝を合わせて貼り

付けます。

タッパーに入れた木の葉に突っ込みぐりぐり

した後、まんべんなく振り掛けます。

渓谷の上には、ファインリーフフォー

リッジを使用した広葉樹を植えました。

針葉樹の製作ですが、一番小さい

サイズのキットを使います。

1本1本ネジって、ジオラマ糊を

幹や枝に塗りこみました。

取り外し式のトンネル上には、40本

以上植えました。

目線を下げると、遠近法のような

光景が。奥に行くほど狭くなって

いく道路。

こちらはフォーリッジで外れる山

との境界線をわからないように

しました。

この山は渡らずの橋から見ると

一番奥の遠景なので、フォリッジ

クラスターをちぎって形を整え

ました。

川のイメージを水色の画用紙で

作ってみました。

黒く丸い物は橋脚の土台で、固定して

あります。

作業中に橋脚を外しても元に戻せる

目印になっています。

渓谷は真ん中付近で段差をつけて

いるので、上下で別々の作業になる

予定です。

小石を敷き詰める前に、再度木工

ボンドで隙間を埋めて行きます。

水の素はどんな小さな穴でもそこから

漏れて大変なことになりますので。

ボンド、小石、ボンド、小石と、少し

づつ作業を進めていきます。

ケガキ線の内側は小サイズの小石を

敷きつめますが、ここは川の中になり

ます。

川の両端はほとんど流れがないので

川底が見えるようにします。

木工ボンド水溶液を作って、小石に

染み込ませます。

川の小石の敷き詰めは完了しました

川はそこそこ深くて川底が見えないが、

渓流はそんなに深くなく川底が見える・・

この境目をどうするか、実際見たことない

ので想像の域なんですけどね。

さあ、川の塗装にかかりましょうか。

出来上がりを想像するとテンションが上がり

ますが、油断すると何かやらかすので

注意が必要です。

川の塗装には、水性絵の具のガッシュを

使用します。

右の緑系と左の青系を数種類混ぜて

使用します。

私のやり方は、薄めに溶いて何度も塗り重ね

ていく方法です。

その間に、緑系と青系の配合を変えて深い所と

浅い所を塗り分けていきます。

ちなみに、川の方は緑系、渓流は青系に分け

ようと思っています。

やっぱりスチレンボードに直接塗るのは

まずかったようです。

塗装が綺麗に乗ってくれないのです。

下地に白のラッカーでも塗っておけば

よかったかも。

浅瀬で川底が見える所は、ガッシュを

薄めて塗っています。

渓流の奥に入る所ですが、緑系から青系

に変えていっています。

渓流の3センチの勾配をどうするか。

水の素は水平に液を保とうとするので、

上から勾配に流しても、下にたまるだけです。

そこで、水平の川と渓流の上段部分を先に

固めます。

間の勾配部分は、レイアウトを勾配に合わせて

斜めにし、水の素を流そうと思っています。

どうなるやら。

水の表現には、リアリスティックウォーターを

使用します。

他にも水の素には色々種類があります。

以前モジュールでよく使っていた、グロスポリ

マーメディムは乾燥後の表面が柔らかい。

モデリングウォーターは、硬化時間は短い

のですがこの広さには不適切。

デプコンやディープウォーターのような2液

混合タイプは、透明度が高く色付けもできる

ようなのですが、めんどくさそうな感じです

本当は使ったことの無い水の素を使用した

かったのですが、勇気が出ませんでした。

その前に渓流の勾配の手前には、木工

ボンドでダムを作ります。

ダムを作らないと、勾配部分でみんな流れ

落ちてしまいます。

乾燥すると透明になるので、目立たないと

思います。

リアリステックウォーターですが、まず川の

方から、ゆっくり静かに流し込んでいきます。

2回投入でで3mm厚をめざします。

以前は隙間から流れ落ちてしまったり小石の

下に潜りこんで消えてしまったりしました。

同じことが起きないように、目止めをしっかり

したつもりです。

完全な硬化には24時間必要です

レイアウトの手前を持ち上げて、リアリステッ

クウォーターを流し込ん行きます。

刷毛で導いてすべてに行き渡るようにします。

 

2回目投入。

丸い橋脚の土台は厚さ4mmなので、2回目

の流し込みで2.5mmぐらいですか。

あと1回、軽く流し込みたいです。

3回目投入!

丸い橋脚の土台が少ししか見えていないので

深さは3mm以上あるようです。

たまチャンも喜んでいます

奥のカーテンまで写り込んでいます。

綺麗なので、本当は波を作りたくないです

けどね。

白波表現に、ジェルメディウムを使います。

強い光沢と接着力を持った盛りあげ用の

メディウムです。

乾燥すると、艶のある透明になります。

小さいサイズは安価で手にはいります。

橋脚に当たる波は、ナイフを下からすくい上げる

ようにして盛りつけました。

後ろの波は余韻です。

勾配のある急流の箇所は、全体に盛り付け

ます。

100均で買った、棒の先端にスポンジが

付いた物を使用しました。

スポンジで叩いていきますが、一方向では

なく、向きも変えて叩きますと実感的になり

ます。

右の茶色の岩には、小さな滝が復活して

います。

単調にならないように、岩の配置とかを考

えた結果、実感的になりました。

川との合流地点から見た所です。

良い感じじゃないですか。

ここからだと、奥が高いのが良く

わかりますね。

主役の鉄橋です。

作業の時は邪魔なので、壁際のフックに

引っかけていましたが、ついに固定する

日がやってきました。

角のコーナーの築堤の下に

国道を作りました。

 

HNモジュール運転会  

2023年の運転会にて、

入口付近で展示して頂きました。

HOの運転会なので、お願いしました。

スイスの氷河急行には乗客が

100人近く乗せています。


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