天の川峡谷 

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mojure

情景

南阿蘇白川橋梁とは違う、上路式のトラス橋を中心にした違うコンセプト

の渓谷を作りたくなりました。

私の頭の中にある情景は、車でドライブしていて、トンネルを出たら突然

バ~と景色が広がって、まず素晴らしい渓谷が目に飛び込んできて、

上を見上げたらすごい橋があって、つい車を止めて見入ってしまった、と

いう情景です。

まず中心になる橋梁をどうするか、また1から作るのかと考えている時、

フジドリームスタジオの紙製キットがイメージにぴったりなのに気づきました。

しかし長さが33センチしかないと諦めかけたら、延長セットがあるとの事

でしたので、3セット使用して1mの橋梁を作ることができました。

写真撮影の事を考えて、あえて片面に背景を作りました。

ダイヤ運転時には運転者からは見えにくくなると思いますが仕様がありません。

途中で何度も行き詰って、製作開始から完成までに1年以上かかって

しまいましたが、ほぼイメージ通りできたので、満足しています。

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車両は、hatagさんがフルスク

ラッチで製作した、南フランス

のプロバンスの気動車です。

道路は奥の針葉樹の所で途切

れているのですが、続いている

イメージです。

トミックスの南部循環キハ10と

エンドウのキハ02です。

車両が小ぶりですと、橋梁が

より大きく見えます。

この辺は川の流れが急です。

 

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旧塗装車とのゴールデンコンビ

ですね。

橋の上に、作業用の通路が出来て

無いので、今後の課題です。

KATOのEF65PF型。

運転会では機関車が単体で走る

事が多いのですが、せめて客車

や貨車を1両でもひいてもらいた

いです。

 

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つぼみのBタンクが引く、当社の

急行編成です。

アメリカンっぽいですが、どんな

車両でも違和感はありません。

こちらは、エンドウB20が引く

貨物編成です。

背景となっている橋梁左奥の

樹木のモコモコ感に気を使い

ました。

 

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バックマンのサンフランシスコ

ケーブルカーが、並んで通過中。

横向きに座っている人は、」シート

ベルトもないので、スリル満点ですね。

これは当社の目玉、スバル

サンバートロッコです。

後ろのトロッコに7人乗って

いますが、高所恐怖症の

人には無理です。

s-IMG_2841 s-IMG_2840
   

天の川橋梁の製作

フジドリームスタジオの紙製キットを使用します。

基本は33cmですので、延長セットを3つ使って長さ1mにしました。

基本は0.75mmの紙ですが、3枚重ねになっていますので大変丈夫です。

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P1180049 P1180052 P1180056

タミヤのクラフトボンド

が最適!フジドリーム

スタジオさんに直接電

話をして聞きました。

均等に細く出て、大変

使い易いです。

組む前に必ず並べて確認

しないと、後でえらいこと

になります。一度確認せ

ずに組み始めたら最後で

合わなくなり、端材でその

部分を作り直すはめにな

りました。

 

計算しつくされたキッ

の3面を組み上げまし

た。

すでに結構丈夫です。

P6050015 P6050016 P6050017
P6050022 P6050030 P6090039

とりあえずキットは完成

しました。ここまで集中

して、一気に組み

上げました。疲れた~!

上路式にするので、ここ

からはオリジナルです。

端材で作った部品を3枚

重ねで組んで取り付けま

す。

台形から四角に改造し

ましたが、こんな橋は

あるのかな。

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中を通過する橋から、上

を通る橋にするので、中

を補強します。その為に

これを24枚切り出しまし

た。

 

3枚重ねで接着して、8

枚になりました。

中に取り付けてみまし

た。

かなり丈夫な橋になり

ました。

 

 

天の川峡谷の製作

橋の長さが1000mm。土台の板が1200mmx350mm。

橋を斜めに設置すると、土台を線路と垂直にカットしないといけないので

両端に50mmの張り出しができ、実質長さは1300mmになります。

又、白川橋梁は両側から見られるようにしていますが、今回はあえて

片面に背景を作って、片面からしか見えないようにする予定です。

イメージはある程度できているのですが、その通りできるかどうか・・・。

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トラス橋を斜めに設置するのですが

モジュールのエンドは線路と垂直に

しないといけないので、土台は長方

形ではなく平行四辺形です。

 

4センチ角の切り欠きは足を通す穴

ですが、これもずらしています。

何か手間がかかりそうな予感。

 

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橋台の土台を製作しました。レール

までの高さは320mm。

地面までは実物換算で25m、7階

建ての高さです。

HOサイズの石垣板が見つからなか

ったので、石積板ではおかしいです

がしょうがありません。

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真ん中の橋脚は、30mm幅の半円棒

に30mm厚のスター路フォームを挟

みました。

津川洋行のレンガシートを貼って

みました。多少の凸凹があって、

レンガが浮き上がっています。

綺麗すぎるので、汚す必要が

ありますね。

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橋の下をくぐる道路を作る予定です。

実際にこんな橋があれば、是非とも

鉄橋を渡る車両を見たいと思います。

トンネルからでると、バア~とすごい

景色が現れるイメージをしただけで

興奮しますね。

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後ろの合板に、背景画として空と雲

を描きます。

3色作った青色を、濃い色から順に

大きいハケを使って塗って行きまし

たが、グラデーションがうまくいか

ない!あゝ失敗ですがあとまわし。

まあ失敗だとしても、背景画がある

のと無いのは大違いです。

 

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橋の色は・・・緑、灰色、オレンジと

色々考えてたんですが、やっぱり

エンジになっちゃった。

白川橋梁と同じエンジなのですが、

少し明るめです。

塗装したら、とても紙製とは思え

ません。

s-PA160644 s-PA160645

岩盤は、ゴム製のロックモードを使

います。何種類かありますが、2種

類もあれば十分です。

同じ岩でも、割ったり向きを変えた

りすると違う岩に見えます。

擁壁は、べニアのざらざら面が表面

になるように、細い板を仕切りにした

こうゆう形を作ります。

表面の経年経過の表現に、針金や

バラストを入れてみたりします。

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岩盤をロックモードから外します。

擁壁もべニア板の形から外します。

出来上がりが真っ白なので、前回

はアクリルガッシュのグレーを少し

混ぜたのですが、今回忘れてしま

いました。

擁壁は、形のベニヤが赤っぽかっ

たので、表面が薄茶になりました。

s-IMG_1575 s-IMG_1578

トンネルは作らないつもりでした

が、左側の地形のイメージが湧

かないので左側の接続の所に

トンネルを設置する事にしました。

しかしスペースが少ないこともあり

ファーラーのトンネルポータルを

背中合わせにして、20mmのスタ

イロフォームで挟んでみました

s-P1180132 s-P1180138

まずは道路下の地形を作っていき

ます。スタイロフォームを3枚重ね

たまま、スチロールカッターでざく!

ざく!っと大まかにカットしていきま

す。

道路は、樹木で隠れて続いている

ように見せたいのですが、モジュー

ルの幅がせまいので、難しいです。

どう処理するかは、やりながら考

えます。

s-P1180143 s-P1180152

峡谷の、大きな岩がむき出しにな

った所をどう表現するか迷っていた

所、ホームセンターで、インテリア

バーグなるものを見つけました。

断層の岩盤のように見えます。

元は茶色なのですが、水で

薄めたガッシュの白色で1つ

づつ筆塗りしました。

木工ボンドで貼り付けていきます。

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岩盤の並べ方は深く考えず

並べていきます。

自然な荒々しい感じに見える

でしょうか。

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山の地形はスタイロフォームで

作ります。

ここは奥行きが7cmしかないので

すごく急な斜面になってしまいます。

山の稜線はなだらかな感じに

見えるように。

ここから徐々に細かい表現を

付けていきます。

s-P1180185 s-P1180189

道路トンネル周辺も、高さと奥行

きがアンバランスなので大変です。

その上端っこは、フィーダー線や

脚の取付けもあるので、空洞に

する必要があります。

橋を置いてみました。

山が迫っている感じにしたい。

s-P1180198 s-P1180201

この辺りはかなり不自然な

地形になっているので、少し

づつカットしていきます。

大分自然な感じになったんじゃ

ないですか。

 

s-IMG_2651  s-P1200531

地形の表現に、KATOのプラスター

クロスを使います。

布に石膏を付着させていて、水に

つけて貼るだけの簡単な物です。

3種類ぐらいの大きさにカットした

ものを用意しておきます。

両手で貼り付けていきますが、

しわを作るとそのまま固まります。

貼り重ねていきます。

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こういう岩盤の間の細かな隙間

もきっちり埋めていきます。

奥の所はのっぺりしているので

すが、あんまり出っ張ると橋梁

に当たる可能性もありますので

小さな端材を貼り付けてみます。

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右手前の地形は、荒々しい表面

にしたいので、細かい端材を

沢山表面に貼り付けました。

適当ですが、適当でいいんです。

向こう岸から移した方が凸凹感

増すかな。

s-P1200538 s-P1200540

とりあえず全体に貼り付けを

終了しました。

何回か貼り重ねしようと思い

ましたが、4,5mもあるのに

ほとんど1枚貼りです。

水を張ったボールに、石膏を

静かに入れます。

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ゆっくりかきまぜて溶いていきます。

ペースト状になったらOKです。

表面に筆で塗って行きます。

クロスの表面のぶつぶつが

無くなるまで塗ります。

クロスの表面にも石膏の粉が

付着していますので、水だけ

でも、ある程度ぶつぶつはなく

なります。

 

s-P1200545 s-P1200553

岩盤の上も上の地形と繋がるような

感じにします。

細かい所は細い筆を使います

右側の地形も塗り終わりました。

真っ白なので、あまり荒々しい

感じが伝わりませんね。

s-P1200554 s-IMG_2673

地表の仕上げが終了しました。

 

 

塗装には水性のアクリル絵の具を

使います。

5~6色を薄めてカップに入れて、

用意しておきます。

s-P1200559

 

s-P1200563

順に違う色を置いていきます。

何色かが重なり合って、自然

な色になります。

急勾配ですので、流れが早い。

6色目を置き始めた所で、

かなり濃くなってきました。

乾いたら、色も落ち着いて

きます。

s-P1200572 s-P1200573

まずは、木工ボンドの水溶液を

作ります。

3倍ぐらいの薄さにして、洗剤を

少量混ぜます。

洗剤が青かったので、青っぽく

なってます。

草用のパウダーは、こげ茶から

明るい緑まで揃えます。

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全体の表面に水を十分に散布

した上で、パウダーを撒きます。

茶系の濃い色から順番に撒いて

いきます。

s-P1200583 s-P1200584
茶系3色を撒き終わった所です。

次は濃い緑から順に撒きます。

 

s-P1200588 s-P1200595

スポイドで水溶液を撒いていき

ます。

暗い色から徐々に明るくする

のは、陰影を強調して、少し

でも立体的に見せる為です

s-P1200600 s-P1200607

左側の地形のパウダー散布は

完了しました。

犬の頭みたいな右側対岸の散布

完了です。

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モーリンの小石を全体にくまなく

撒いた所です。

サイズ的には、400mmx400mm

ぐらいの広さはありそう。

アクリル絵の具を薄めに溶いて

表面を塗装していきます。

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全体的に塗装終了した所です。

1回目を乾燥させて、順に濃く

していきます。

今回は、グロスポリマーメディウム

をつかいます。

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ドバッと出るので、注意を払って

少しずつ、均等に流し込みます。

硬化するのに丸1日

かかりますが、乳白色が、完

全に透明になります。

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波表現にウォーターエフェ

クトを使います。

木工ボンドっぽい感じの白い

クリーム状です。

乾燥すると透明になります。

色々な波の表現に使います。

へらでも叩きます。

右手に歯ブラシ、左手にへらを

持ってやると早くできます

s-IMG_2689 s-IMG_2693

歯ブラシでたたきます。

一定方向ではなくて、向きを

変えながらたたきます。

水面が、乾いた所と、まだ乾き

きれていない所です。

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でも、少しでも前に進むために、

ドライブラシをかけていきます。

橋台に当たるなみの表現です。
s-IMG_2717 s-IMG_2719

山奥の渓谷の岩が苔だらけだった

事が頭に浮かび、その表現をした

かった。

木工ボンドを岩盤に塗りこみます。

 

ターフとパウダーを混ぜてのせ

指で押し付けます。

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本物の苔をドライフラワー化

した、エコーモデルのジオラマ

モスを緑に塗装して貼り付けます。

どうでしょうか。

アラが出ないように、一部

だけにします。

 

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橋梁の奥の山の稜線沿いに

ライケンを密集させて、樹木が

生い茂る感じをだしたいです。

ライケンにまぶす、葉っぱ表現の

パウダーです。

ライケンは、出来るだけ先端部が

丸くなった部分を選んで使います。 

木工ボンド水溶液に表面を

軽く浸した表面に、パウダーを

まぶします。

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上の方から

稜線に沿ってボンドで

貼り付けていきます。

まずは1番奥に、貼り付けてみた

所ですが、頭が一直線にならない

様には心掛けました。

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3段目の左半分まで貼り付けました。

 

アクセントとして、極端に明るい

ライケンも要所に使ってみました。

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針葉樹を植えるのは、右側の地形

で、橋梁の手前になります。

2mmのドリルで地形に穴を開け

木工ボンドを先端に付けて、

針葉樹を押し込みます。

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結構背の高いのを選んで、16本

植えました。

トンネルからでた道路は途中で

途切れていますのが、この先も

道路が続いている事にしてい

ますので、針葉樹で隠します。

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トレーシングペーパーで形を

取って、5mm合板を切り出し

て接着しました。

台枠の塗装を行います。

水性塗料の緑色を使用します。

HNモジュールクラブでは台枠

は緑色が基本ですので。

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水性塗料は、薄めなくても大変

塗りやすいです。

筆も水洗い出来ますしね。

 

緑色だと、接続しても違和感が

ありません。

その上、何か格調が高い風に

なると思いません?

両端の仕切りは2重構造になって

います。

フィーダー線からワニ口クリップを

出し、接続用のボルトの穴を開け、

4本の足を突っ込む為のスペース

です。

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道路脇の岩盤にも、隙間やへこみ

を緑化しました。

どうでしょうか、変化が分かりますか。

フィーダー線を通します。

モジュールを沢山繫げた時の

電圧降下を防ぐ為に通しの線

として必要です。

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左のトンネル側も同様に、木工

ボンドを塗ります。

こちらは幹線用のグレーを使用

してみました。

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レールには、錆色として使っている

レッドブラウンを塗ります。

ジョイナー部分には塗りません。

道床に取り付けたレールの表面

と橋梁のレールの高さが4㎜も

ちがうので、試しに画鋲で調整

してみます。

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橋梁が紙製なので、枕木との

貼り付けには、クラフトボンドを

使いました。

橋梁とフレキシブルレールの固定

が完了しました。

ちなみに、レールはピィコの100番

です。

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ジョイナーを橋梁側に収納します。

ジョイナーの接続だけで、橋梁を

固定しますので、橋梁は、簡単に

取り外しができます。

 

 

たまたまあった、外国製の手摺

です。ミニルーターで1mmのド

リルで穴を開けて取り付けました。

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モジュールの裏に車輪を取り付け

ます。枚方の会場は4階か5階な

ので、転がしていけると便利です。

3か所に板を取り付けて、そこに

車輪を固定しました。

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外板全体を、緑で塗装します。

次に4本の脚を製作します。

脚の先につける伸縮器です。
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これを脚の先にボンドで固定します。 脚は蝶ねじ2本で固定します。
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完成したモジュールに脚を取り付

けて直立した所です。

他のモジュールと確実に接続

出来るか確認して完了です。

私の空想の産物がまた完成し、

感無量です。

 

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